東京大学医学部附属病院 予防医学センター

お役立ち情報

健康チェック

脈拍(みゃくはく)のチェック

【方法】

手首にある橈骨動脈(図)の上で、指3本(人差し指・中指・薬指)で触れます。時計で測りながら、1分間の脈拍数と脈のリズムを調べます。

脈拍数

成人では60~80回/分が正常です。この範囲を大きく外れる場合に、頻脈(ひんみゃく)もしくは徐脈(じょみゃく)と言われます。様々な点を考慮して医学的に判断する必要がありますが、頻脈では90~100 /分以上徐脈では50/分以下、の脈拍数が一つの目安になります。

リズム

脈拍が一定の間隔で規則正しく触れるかどうかは極めて重要です。脈拍のリズムが一定であるか(整:regular)、そうでないか(不整:irregular)をチェックします。リズムは、一般には次の3つに分類されます。

① 一定のリズムを保っているもの(整)。
② リズムが全く不整であるもの。
③ 大体は一定のリズムを保っているが、たまに脈が飛ぶもの。

少し練習すれば、脈拍は容易に測定できるようになります。結果を自身で判断する必要はありませんが、何か異常があった時には脈拍をチェックし、これを医師に伝えることができるようになることをお勧めします。

【意義】

簡単に調べられる「自己健診」の代表的なチェック方法であり、心臓の機能や様々な全身の体調を反映します。1分間あたりの脈拍数とリズムを調べますが、この情報を受診時に医師に伝えることができると、大いに役立つ場合があります。たとえば、時々しか起きない不整脈の診断では、動悸(胸がどきどきする)を感じている時の脈拍の情報が、診断にとって非常に重要になります(不整脈が治まってしまった後に病院で検査を受けても分からない場合がしばしばです)。

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